タイシュウ・ ピット弁護士は、経済安全保障リスクに直面するクライアントに対し的確なアドバイスを提供しております。

米国商務省が開始する主要な貿易救済措置（アンチダンピング税、補助金相殺関税など）において、日本企業を代理して対応。さらに、米国国際貿易委員会（USITC）によるセーフガード調査や損害認定手続、米国の裁判所での控訴、そしてEUのアンチダンピング調査においても幅広く弁護を行っています。

これらの貿易救済関連業務に加え、輸出管理規制（EAR）、米国財務省外国資産管理局（OFAC）による経済制裁、対米外国投資委員会（CFIUS）審査 および安全保障上の施設クリアランス申請に関するコンプライアンス対応を支援し、複雑な規制要件をクリアするための実践的な助言を提供しています。

なお、ピット弁護士は現在ワシントンD.C.における弁護士資格を有しておらず、D.C.州弁護士会に所属する弁護士の監督の下で業務を行っています。

主な案件実績

• 日本の鉄鋼会社を弁護し、アンチダンピング調査に関する米商務省の決定を不服として米国国際貿易裁判所（CIT）に提訴し、勝訴判決を獲得。
• 政府系ファンド（Sovereign Wealth Fund）系の戦略的投資機関に対し、クロスボーダーM&AにおけるCFIUS規則に関するリスクを助言し、CFIUSの合意を得るためのリスク緩和措置を提案。
• 欧州系多国籍企業による輸出管理規則（EAR）違反に関する自主的な開示に関して、米国商務省産業安全保障局（BIS）から不問状（No-Action Letter）を取得し、罰則回避に成功。
• 日本の鉄鋼・アルミ板メーカーを代理し、米商務省及び米国国際貿易委員会（ITC）によるアンチダンピング税（AD）及び補助金相殺関税（CVD）執行案件に対応。
• 多国籍企業を代理し、232条及び301条関税に基づく追加関税の適用除外申請及びパブリックコメント募集手続において主要工業製品の関税免除を獲得。
• 太陽電池モジュールやブルーベリーを対象としたITCによるセーフガード調査においてクライアントを代理。
• 欧州企業の米国子会社が米国政府調達契約に参加できるよう、施設クリアランスの申請業務に対応。
• ロシア関連制裁下の制限された取引について、多国籍企業を代理して米国財務省外国資産管理局（OFAC）への特別ライセンス申請を作成し提出。

セミナー等

• CFIUS Reviews Should Be Subject to Judicial Scrutiny: Lessons from the Blocking of Nippon Steel’s Acquisition of U.S. Steel、外交問題評議会（Council on Foreign Relations）、2025年2月12日
• Trade Protection Without Trade Promotion: Why Tightening Trade Rules Alone Would Not Strengthen U.S. Economic Security、米国外交評議会（Council on Foreign Relations）、2024年11月4日

詳細については英語のBioをご覧ください