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量子コンピューティングの時代に備えて
― 暗号技術の将来のゆくえと、企業が検討すべき課題

05/09/2025

  • 量子コンピューティングは、サイバーセキュリティに重大な変革を引き起こすことになりますが、企業の幹部や法務担当者はこれを看過することはできません。
  • 現代のデジタル社会において、暗号技術はセキュリティの基盤であり、メッセージの送信、パスワードの入力、オンライン取引をするたびに、データの秘匿性を保つために暗号化が使用されています。暗号化とは、情報を特定の鍵によってのみ復号可能な不可読の形式に変換するプロセスを指します。最も広く使用されている暗号方式には、対称暗号と非対称暗号の2種類があり、それぞれ異なる目的に応じて用いられています。
  • 量子コンピューティングが理論段階から近い将来に現実化する中で、各国政府は、データセキュリティに対する重大なリスクに備え、積極的な対応を始めています。政策立案者は、将来的に量子技術が現在の暗号方式を無効化し、機密性および整合性(integrity)を脅かす可能性があることを認識しています。これを見越して、EUおよび米国などでは、量子コンピュータに対抗できる暗号技術への移行を支援するために、法的枠組みの策定、技術基準の設定、政策ガイダンスの発表といった取り組みが進められています。

詳しくは添付PDFをご覧ください。